お風呂のピンク汚れの落とし方は?2つの掃除方法と効果的な予防法
「お風呂にピンクの汚れがついてるけど何?」、「お風呂を何度掃除しても、ピンク汚れができる…」と悩んでいませんか?
お風呂にあらわれるピンク汚れは、お風呂の洗剤でこすれば簡単に掃除できる汚れです。
しかし、その正体は水分や温度、皮脂汚れを栄養にして繁殖する菌なので、適切に掃除しなければ、何度も発生してしまうのです。
約3日くらいでまたピンク汚れができるのは、菌の繁殖スピードが速いからです。
そこで、今回はお風呂のピンク汚れの正体や、掃除方法を解説します。
お風呂のピンク汚れの正体は?
お風呂のピンク汚れは、ロドトルラは家の中に存在する菌と、メチロバクテリウムという細菌が原因です。
一般的にはロドトルラが原因と言われていますが、メチロバクテリウムも原因のひとつです。
中でもメチロバクテリウムは、非常に厄介で以下のような特徴があります。
そのため、何度もピンク汚れが発生する原因になっているのです。
ちまたのピンク汚れ掃除方法は効果がない?
ピンク汚れは適切な掃除や対策をしないと、繰り返し発生してしまいます。
スポンジやブラシでこすれば簡単に落とせますが、一般的に言われている掃除方法の中でも、実は効果が薄いものがあるのです。
生物工学会誌では以下のように言われています。
まず,水分を効率的に除去するためには換気乾燥すればよいが,Methylobacterium属細菌は乾燥に対して殺菌抵抗性を示す1).温度に関しては,60°C加熱処理により顕著な殺菌効果2)が得られるが,お湯を使うことは電気代やガス代の負担増につながる.栄養は定期的な拭き掃除により除去できるものの,共働き世帯や高齢化世帯が増加する中,掃除を定期的に継続するのにも限界がある.
では,カビ取り用の塩素系薬剤を使えば楽に効果があると思いきや,驚くべきことに塩素に対しても殺菌抵抗性を示す2).
つまり、ピンク汚れの一因となっているメチロバクテリウムは、乾燥と塩素に対する耐性を持っているのです。
カビキラーのようなカビ取り塩素系洗剤でも、完全に殺菌できるわけではないこと注意しましょう。
本当に効く!お風呂のピンク汚れを掃除する2つの方法
では、どんな掃除方法なら効果があるのでしょうか?
お風呂のピンク汚れを掃除するときは、以下の方法が効果的です。
アルコールなどの除菌成分が配合された洗剤を使う
ピンク汚れの原因となる細菌には、アルコールなどの除菌成分が配合された洗剤や、アルコールスプレーを使うのがおすすめです。
ピンク汚れが目立ちはじめたら、洗剤を吹きかけてスポンジやブラシでこすりましょう。
他の除菌成分が入っていない洗剤と比べて、ピンク汚れが再発しづらくなります。
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60度以上のお湯をかける
他にも、ピンク汚れに60度以上のお湯をかける方法も効果があります。
シャワーの温度を60度以上に上げて毎日お風呂全体を流せば、掃除だけでなく予防にもつながります。
お風呂の中でピンク汚れが発生しやすい場所は?
お風呂の中でもピンク汚れが発生しやすいところを見てみましょう。
- 浴槽:お湯に浸かった後に皮脂や汚れが付着しやすく、水分も多いため細菌が好みの環境です。浴槽の内側だけでなく、外側や排水口周りもチェックしましょう。
- 壁:壁は水分が乾きにくいため、細菌が発生しやすくなる場所です。特に壁と床の境目や、壁と浴槽の境目などはピンク汚れが溜まりやすいので要注意です。
- 床:浴槽から出た時に足から落ちる皮脂や汚れが床に付着します。特に床と壁の境目や排水口周りなどは隙間があってピンク汚れが発生しやすいので注意しましょう。
- 天井:シャワーや蒸気で飛び散った皮脂や汚れが付着します。キレイなように見えても、ピンク汚れが発生しやすいのでチェックしましょう。
特に天井は忘れがちなので要注意!
お風呂のピンク汚れを予防する方法
ピンク汚れの原因となる菌は繁殖スピードが速く、3日に1回程度の掃除が必要です。
しかし、毎日忙しいときや面倒なときもあるでしょう。
そんなときは、らくハピ防カビスプレーを使えば、ピンク汚れの発生を抑えられます。
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使い方はかんたん。ピンク汚れが発生しやすい場所にスプレーするだけで予防できます。
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≪参考資料≫
実環境におけるバイオフィルムの構造解明と制御(Journal of Environmental Biotechnology(環境バイオテクノロジー学会誌)Vol. 14, No. 2, 125–129, 2015)
浴室に潜むピンクモンスター - 生物工学会誌第94巻 第4号
最近の浴室の使い方とカビ・酵母の実態と対策(花王株式会社)
一般住宅の浴室・トイレにおける微生物汚染と対策(Indoor Environment,Vol22,No.1,pp.73-79,2019)